この記事で分かること
- 2025年の家計調査で、3人世帯が実際に何にいくら使っているか(費目別)
- 平均は自分の家の「適正額」ではありません。その理由と、正しい使い方
- 平均と比べるのではなく、自分の毎月続く支出をどう確認するか
統計の平均は「そういう家庭があった」という記録であって、あなたの家が目指す額ではありません。数字は出発点として使い、判断は自分の毎月の支出を並べてから行います。
この記事で使うデータ
総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」2025年、
第3-1表「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(公開日:2026年2月6日)より、
世帯人員3人の年平均の数値をそのまま引用しています。
金額は当サイトで加工していません。構成比のみ、当サイトで「各項目 ÷ 消費支出」を計算し、
小数第2位を四捨五入しています。
2025年・3人世帯の1か月の支出
1か月あたりの消費支出は 324,047円でした。内訳は次のとおりです。
| 費目 | 金額(月) | 構成比 ※当サイト計算 |
|---|---|---|
| 食料 | 92,240円 | 28.5% |
| 住居 | 17,629円 | 5.4% |
| 光熱・水道 | 25,626円 | 7.9% |
| 家具・家事用品 | 13,475円 | 4.2% |
| 被服及び履物 | 10,034円 | 3.1% |
| 保健医療 | 16,445円 | 5.1% |
| 交通・通信 | 49,752円 | 15.4% |
| 教育 | 10,887円 | 3.4% |
| 教養娯楽 | 29,433円 | 9.1% |
| その他の消費支出 | 58,525円 | 18.1% |
| 消費支出 | 324,047円 | — |
※ 各費目を合計すると324,046円となり、公表されている消費支出324,047円と1円の差が出ます。 これは各費目が端数処理されているためです。構成比は四捨五入のため、単純に足しても100%ちょうどにはなりません。
この数字を、そのまま自分の家に当てはめてはいけない理由
1.「夫婦+子ども1人」の平均ではない
これは世帯人員が3人である世帯すべての平均です。 夫婦と子ども1人の家庭だけでなく、親と成人した子2人、三世代の一部など、 構成の異なる世帯がまとめて含まれています。子育て世帯の実態とは、必ずしも一致しません。
2. 条件によって大きく変わる
地域(都市部か地方か)、子どもの年齢、世帯の所得、車を持っているかどうかなどで、 支出の水準も内訳も変わります。たとえば教育費は子どもの年齢で大きく動き、 交通費は車の有無で変わります。平均は、これらをすべて混ぜたあとの1つの数字です。
3. 住居費はとくに使いにくい
表の「住居」は17,629円ですが、これを家賃や住宅ローンの目安として使うことはできません。 持ち家の世帯が多く含まれており、住宅ローンの返済額は消費支出には含まれないためです (返済は借入金の返済であり、統計上の分類が異なります)。 実際の家賃相場を知りたい場合は、別の資料を見る必要があります。
4. 平均より高い=浪費、ではない
平均を上回っていても、それが自分の家庭にとって必要な支出であれば問題ありません。 逆に平均を下回っていても、必要なものを我慢している状態なら、良い家計とは言えません。 平均は成績表ではありません。
5. 使い道は「入口」として
では何に使うのか。自分の支出を確認するきっかけです。 「うちは光熱・水道がこの倍ある」と気づいたら、そこを調べる。それだけで十分に役立ちます。 平均に近づけることが目的ではありません。
家計調査から「固定費の平均」は取り出せない
ここが重要な点です。「固定費」は家計調査の分類ではありません。 何を固定費と呼ぶかは人によって違い、統計側に「固定費」という項目は存在しません。 そのため、この表から固定費の平均額を計算することはできません。当サイトでも算出していません。
さらに、上の10費目は見直したい単位と一致していません。
- 交通・通信(49,752円)は、電車・バス・ガソリン・自動車関係費と、 スマホ代・ネット回線がまとめられています。通信費だけを取り出すことはできません。
- 光熱・水道(25,626円)は、電気・ガス・水道の合計です。 電気とガスを分けて見ることはできません。
- 保険料は、10費目のなかに独立した項目がありません。 分類の詳細は、統計側の定義を確認する必要があります。
つまり、平均から逆算して「うちの固定費が高いか」を判断することは、この表だけではできません。 判断するには、自分の家の請求書の数字を、費目ごとに並べるしかありません。
毎月続く支出を、どう確認するか
統計を入口にしたら、次は「毎月・定期的に発生し、一度見直すと効果が続く支出」に目を向けます。 我慢を必要としないため、家計改善の最初の一手として現実的だからです。
通信費(スマホ・ネット回線)
契約を変えるだけで下がる可能性があり、生活の質を落とさずに済む費目です。 まず、明細を開いて実際に使っているデータ量と、 使っていないオプションの有無を確認してください。 家族割やセット割は、条件を満たしていないと割高になっていることがあります。
電気・ガス
電力・都市ガスは契約先を選べます。比較には検針票の使用量が必要です。 プロパンガスの場合は事情が異なり、料金が事業者ごとに設定される自由料金であるため、 使用量とは別の要因で高くなっていることがあります。 詳しくはプロパンガスが高いのはなぜ?で解説しています。
保険
金額が大きくなりやすい一方、内容を把握していない人が多い費目です。 まず証券を1か所に集め、「何に」「毎月いくら」払っているかを書き出すところから始めます。 公的保障(遺族年金や高額療養費など)でカバーされる範囲を踏まえると、 必要な保障額が変わることがあります。
そして、削った分をどう残すか
支出を減らしても、そのままでは貯蓄に回りません。 削減と「残す仕組み」は別の作業です。こちらは 固定費を削っても貯まらないときに、見直すこと で扱っています。
我が家に、実際に削減余地はあるか
平均と比べるのではなく、自分の家の数字で確認するのが確実です。 毎月の金額を入力すると、費目ごとの目安との差と、見直す優先順位が出ます。 登録不要・入力した数字はブラウザ内で計算され、どこにも送信されません。
家計チェックをはじめる(無料・30秒)まとめ
- 2025年・3人世帯の消費支出は月324,047円(家計調査)
- これは3人世帯全体の平均で、子育て世帯の適正額ではない
- 地域・子どもの年齢・所得・車の有無で大きく変わる。住居費はとくに参考にしにくい
- 平均より高い/低いで良し悪しは決まらない。確認の入口として使う
- 家計調査に「固定費」の分類はなく、平均から固定費は逆算できない
- 判断するには、自分の家の請求書を費目ごとに並べる
出典
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総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」2025年、
第3-1表「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(公開日:2026年2月6日)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/ - e-Stat 政府統計の総合窓口 https://www.e-stat.go.jp/
金額は出典の数値をそのまま掲載しています。構成比のみ当サイトで計算しました (各項目 ÷ 消費支出、小数第2位を四捨五入)。 「固定費の平均」など、出典に存在しない数値は算出していません。